教室長ブログ

10/29【久米川教室】進路相談について

定期テスト前に各学校で三者面談など行われる時期となりました。

以下、僕が塾講師という立場で10年以上子どもたちに関わって感じた「中学校の進路指導」についての所感です。
全ての先生に当てはまるわけではありませんが、半数以上の先生は下記傾向が強いのでご参考にして頂ければと思います。

①現時点での志望校について、絶望的だという判断で頭ごなしに否定する。
これ、本当に多いです。塾では「Vもぎ」など受けてもらい、その結果を参考にしながら志望校に向けた学習を進めていきます。
正直、模擬試験の結果で「受かる」か「受からない」かの判断をしたことはありません。
中学校では「Vもぎ」や「Wもぎ」を受けることはありませんが、「学力診断テスト」という模擬試験を行っています。

そして三者面談時に、その結果をもって「その志望校に受かるのは絶対に無理だから変えましょう」などと否定的な意見を言う先生が多いそうです。
僕からすれば、11月までの期間は入試に対して十分な勉強ができていないわけだから、「まだまだこれからだろう」と思ってしまいます。
中学校から数多の課題が出ていて、小テストも頻繁に行い、気づけば定期テストと言うスケジュールのなかで受けた模擬試験ですからね。
実力が十分に活かされているとは到底思えません。勝負は学校の課題などに振り回されなくなる11月末以降、です。
現状の当日得点力はまさに「参考数値」でしかなく、それが全ての根拠とはなり得ません。
もちろん、内申点は入試に大きく作用しますから、その点で話をするのであれば妥当だと思います。
僕は、志望校については年明けまでなるべく高く掲げて、それに向かって頑張る方が良いと思っています。
中学校の進路指導で、否定的な意見を言われても、あくまで一意見として冷静に聞いて欲しいです。

②なぜか都立推薦受験を受けるよう積極的に促す。
上の話と矛盾する感じなのですが、「チャンスは多い方が良い」という安易な考えのもと都立推薦受験を進める学校の先生は多いものです。
僕からすれば、ギリギリまで一般受験のための勉強に注力すべき時に、余計なことは考えて欲しくない、そう思ってしまいます。
また「推薦受験は受かる可能性が少ないから期待しない」という前提で受けるものですが、人間、受けてしまえば必ず期待します。
宝くじを買ってワクワクしている時期みたいな感じです。
つまり、推薦受験の準備〜当日、推薦受験の合格発表までの約2週間以上は目の前の勉強に腰を据えて臨めません。
受かる可能性が低いのであれば、受けなくて良い、そう思います。
内申点が高ければ受けても構わないのですが、そうでない場合は絶対に受けないよう毎年僕は塾生にお願いしています。

③特定の私立高校ばかりを推してくる。
邪推なのですが、何か恩恵でもあるのかと思うくらい、特定の私立高校の見学・単願・併願を勧めてくる先生がいます。
学校の先生が私立高校を何校まわって話を聞いているのか知りませんが、在校生の半数以上に同じ高校を勧めてくる状況には首を傾げざるを得ません。
僕はそれぞれの生徒さんに合った高校をお勧めできますので、是非ご相談ください。

結局のところ、中学校の先生は受験指導を専門としているわけではなく、あくまで義務教育の一環として子どもたちに携わっているわけです。
であれば、「危ない橋は渡って欲しくない」「なるべく無難に収まるところに収まって欲しい」と思うのはある種、自然なことだと思います。

今年度すでにTOMANに通う生徒さんから、三者面談時の学校の先生の発言等について多数の不満を聞いています。
世の中、いろいろな意見があるのは良いことですが、それを聞く側が冷静に取捨選択していかないと、結局振り回されることになります。

これからの時期、志望校選択において大変重要な時期となります。
何かご不明な点や、不安なことなどございましたら、是非TONANへお気軽にご相談ください。

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