教室長ブログ
5/20【西荻窪】負けを認める??
先日、小学校1年生の息子の保護者会に参加してきました。
そこで隣のクラスから聞こえてきた先生の言葉が、ふと心に引っかかりました。
「勝ちにこだわりすぎず、負けを認められる気持ちを大切にしましょう。」
現代の子どもたちにとって、遊びでもなんでも勝つこと以外は価値がない、故に負けるくらいなら勝負もしない、というリスク回避傾向がよく見られるという実情は理解できます。
その上で、なるほど、負けを認める強さ、悔しさと向き合う力は大事です。
でも、なぜか、どこかモヤモヤする。
それはきっと、「勝ちにこだわること」がまるで悪いことのように聞こえたからかもしれません。
誰かに勝ちたいと思う気持ち。
勝つために努力すること。
本気で悔しがること。
それって、成長の燃料だと思うのです。
むしろ小さなうちにしか出せない、剥き出しの「負けず嫌い」こそ、子どもにとって大切な感情なのではないか。
もちろん、勝てなかったときに自分や他人を責めすぎるのはよくありません。
でも、「悔しい」をちゃんと感じることができるからこそ、「よし、次は頑張ろう」が生まれる。
勝ちたい。
でも負けた。
だからもっと練習する。
だからもっと工夫する。
そうして、次の挑戦が始まる。
「負けを認めましょう」と言うとき、それが「悔しさを流して忘れましょう」ではなく、
「悔しさを自分の中でしっかり受け止めて、前に進みましょう」になっているか。
僕たち大人も、そこを見失ってはいけない気がします。
斗満学院でも、勝ちにこだわる生徒さんがいます。
学校内の順位にこだわったり、計算テストでの一発合格に執念を燃やしたり。
その姿に、僕は何度も心を打たれてきました。
「勝ち」にこだわるって、かっこいいことなんです。
大切なのは、そのあと「どう立ち上がるか」。
負けを認めることよりも、「負けを糧にできること」
そんな気持ちを子どもたちと一緒に育てていきたいと思います。