本日、うれしい再会がありました。

この春、見事に志望校に合格した卒業生の一人が、塾に顔を出してくれたのです。
高校生活が始まり、最初のテスト勉強をしにわざわざ立ち寄ってくれたその手には、
あの頃使っていた理科と社会のノートがありました。

「これ、後輩たちにも見せてあげてください」


そう言って差し出されたノートは、びっしりと書き込まれた知識と、たくさんのイラスト、図解、チェックマークであふれていました。
まさに彼女の努力の結晶。
ページをめくるたびに、そのひたむきな姿勢がよみがえってきました。

思い返せば、中学3年のはじめに受けた模試では、理科も社会も50点前後。
決して順調なスタートではありませんでした。
それでも彼女は、コツコツと、少しずつ、着実に力を伸ばしていきました。
分からないところはそのままにせず、何度でも質問に来て、自分のペースで理解を深めていきました。

そして迎えた本番の入試では、理社で合計8割近い得点を叩き出したのです。

「自分で工夫して、まとめて、何度も見返して…こういうノートをつくるのって、大変だったけど楽しかったです」


そう語ってくれた彼女の言葉に、改めて「努力は人を裏切らない」ということを思い出させてもらいました。

今まさに受験に向けて頑張っている現３年生へ。
このノートは、ただのまとめではありません。あきらめず、積み重ねてきた時間の証です。

そして何より、「がんばる人の姿って、やっぱりかっこいい」と教えてくれる宝物です。


来年の今頃、彼女みたいに誇らしく努力を語れる人になってくださいね。