教室長ブログ

7/15【西荻窪】夏期講習に向けて

いよいよ来週から、夏期講習が始まります。

中学3年生にとって、この夏期講習は単なる「勉強の時間」ではありません。これまでの学習習慣や価値観を根本から変える、大きな転機となり得る期間です。

斗満学院西荻窪教室では、毎年この時期に「覚醒」する生徒が続出します。

 

春から初夏の段階では、「部活があるから」「今日は疲れているから」と自己都合を優先し、遅刻・宿題忘れ・言い訳が目立つ生徒が少なくありません。

しかし、夏期講習では朝10時から夕方6時頃まで、毎日教室で学習に取り組むことになります。物理的に塾にいる時間が長くなると、「勉強するのが当たり前」という空気が自然と身につきます。

これはいわば「環境の力」です。本人の気合や根性ではなく、周囲の空気・時間の使い方・他者との関わりが、少しずつ意識を変えていくのです。

 

この時期、講師との接触時間が飛躍的に増えることで、生徒の理解度や性格を講師側がより正確に把握できるようになります。結果として信頼関係が深まり、学習内容の定着に不可欠な「フィードバックの質」が大きく向上します。

その信頼関係の中で、生徒は講師に対する心理的なハードルが下がり、質問がしやすくなります。そして、質問の内容も「わからない」から「こう考えたけど、これで合っていますか?」といったように、より具体的かつ主体的なものへと変化していきます。

こうした変化が生まれるのは、毎日長時間、同じ空間で過ごすことで互いの思考パターンや学習の癖が見えてくるからに他なりません。


夏期講習のカリキュラムは、1日1日が非常に密度の高い構成になっています。たった1日休むだけで、学習の流れが断絶し、定着が遅れてしまいます。もちろん授業外の時間で動画対応などはしますが、遅れを取り戻すには相当なエネルギーを必要とします。

「自分のペースでやる」は一見柔軟に見えますが、それは基礎が完成された人の選択肢だと思います。受験期の中学3年生に必要なのは、個人プレーではなく、集団の流れに乗って自分の限界を押し広げることではないでしょうか。

 

多くの生徒さんが「部活が終わってから受験モードに入ります」と言いますが、実際に行動が変わるかどうかは、環境に身を投じるかどうかにかかっています。

この夏期講習こそが、本当の意味で「受験が始まる」スタートラインです。
自分の可能性を最大限に引き出すためにも、まずは1日も休まず、毎日の講習に本気で向き合ってみてください。
気づけば、講習の終わり頃には別人のような自分に出会えるはずです。


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