西荻窪には、たくさんの学習塾があります。
全国展開の大手塾もあれば、地元に根付いた小さな塾もある。どの塾も、それぞれに工夫を凝らして、一生懸命頑張っている。だからこそ、いろんな選択肢があるこの町が、僕は好きです。
そんな中で、
斗満学院を選んでくださるご家庭が、確かに存在している。これはもう、正直に言って、奇跡みたいなことだと思っています。
だって、普通なら知名度のある大手塾を選ぶものだと思うから。
「わざわざこんな無名の小さな塾を」と思うたびに、ありがたさが胸に込み上げます。
だから、選んでくれた方々に、ちゃんと応えられる塾でありたい。
そんなふうに思います。
じゃあ、どんな塾でありたいのか。
売上目標を追いかけるよりも、上司への「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を毎日やるよりも、目の前で困っている生徒のために、プリントを一枚でも多く作る。
そのほうが、ずっと塾講師らしいし、ずっと楽しい。
正直、売上や数字を追いかけるのが塾の仕事だと思っていた時期もあります。
でも、僕にはあまり向いていなかった。
たぶん、これからも向かないと思います。
それよりも、できなかった問題ができるようになる瞬間を一緒に喜んだり、間違えて悔しがっている生徒に、もう一度付き合ってあげたり、そんな時間に、できるだけ多くのエネルギーを使いたい。
そして、講師たちがみんな、そんな時間を「楽しい」と思いながら、毎日を過ごせる場所でありたい。
──勉強って、うまくいかないことだらけです。
でも、そこで踏ん張る。
もう一歩だけ前に進む。
そのための支えになれたら、僕らの仕事には十分すぎる意味があると思うんです。
生徒さんのため、なんて、大げさなことを言うつもりはありません。
きっと、自分が楽しいからやっているだけです。
でも、たぶん、それくらいがちょうどいい。
「宿題が多い」とか、「授業がきつい」とか、言われることも結構多いです。それでも、ちゃんと向き合って頑張った子たちは、最後にちゃんと笑ってくれる。
その顔を見るたびに、
「このやり方でよかったな」と思います。
斗満学院は、少なくとも僕にとっては、
生徒さんたちと一緒に、泥くさく頑張れる場所です。
もっと要領よくやれ、って思われるかもしれない。
でも僕は、不器用でも、生徒のそばで粘り続けるやり方が好きなんです。
たぶん、これからもずっと。
そんなやり方に、「ちょっといいな」と思ってくれる方がいたら。
その人たちと一緒に、これからも歩いていきたいです。
高校受験という、おそらく人生の中でも5本の指に入る大きなイベントで、
お子さんにとって決定的に重要な役割を、僕らは果たします。
──これが、僕らに課している、たった一つのノルマです。お子さんのお世話を、どうか僕らに任せてください。
斗満学院 代表取締役
