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大泉南教室

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柔軟な思考?

いわゆる詰め込み教育が非難されて以来、単に覚えるだけの問題は減少傾向にあります。

その結果、どういう現象が小・中学生に起きているのか。
 
結論から言うと、詰め込みのときよりも、もっと点が取れなくなっています
しかも、その影響が最も顕著なのが、こともあろうに詰め込みを嫌がっていた層なのです。

そして、上位層への影響は少ない。


「覚えるだけなんてめんどくさい」って言って暗記モノから逃げる。
しかし、何の対策もなくそのような子に発想型の問題を与えても、もとより「考える力」となる土台がないのだからできる訳がない。


たとえば、規則性を導く問題において、そもそも計算の仕方がわからなければ、気づく・気づかないの手前でもう試合終了です。
スポーツで言えば、素振りもできない子に「ホームランを打ってみろ!」と言っているようなものですね。
 
こういう間違った訓練を続けると「暗記も嫌、思考力もない」子が多く生まれてしまう恐れがあります。
上位層への影響が少ないのは、その子たちは「基礎力」で取れる問題を疎かにしていないからなのです。
 
「生きていく力」「柔軟な思考」と言うと聞こえは良いが、それらはそもそも基礎が固まった子への新たな課題であり、基礎が固まっていない子は「暗記」や「反復」により、できることを一つでも多くすべきなんです。そして、そのレベルを越えたら、次のステップへと進めば良いだけ。

決して順番を間違えてはいけません。
「柔軟な思考」とは、決して手ぶらで戦地に赴くこととは違います。
 
基礎工事がしっかりしていない家は脆い。
準備運動をしないと怪我をする。

世の中にはお手本にすべき例がいくらでも転がっています。
 
全ての根幹は「基礎力」にあります。
そして、それを支えているものは、紛れもなく「暗記」と「反復」の力で形成されるものです。
※あと重要なのは日本語。日本語の重要性については後日また書きますね。

暗記自体に面白さを見出せない子はたくさんいるはずです。
以前にも書きましたが、子どもはどうしても「何の役に立つ?」と考えがちですので。

ただ、覚えたものは世の中の情報をキャッチするアンテナとなり、それが未知のものと繋がることによって、自分の知識はどんどん広がっていきます。その「何かを繋ぐアンテナ」が多ければ多いほど、それだけ自分に返ってくる情報量も多くなるし、面白そうなことをキャッチする能力も磨かれます。

多くのことを知れば、また多くの楽しいものに出会える可能性も増えます。
「面倒くさい」だけの理由で、この先にあるもっともっと面白いものに出会わない人生なんて損だよ~!

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