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「言ってはいけない」という本

「言ってはいけない」という本を読んだことがありますか?
昨年の新書の中ではかなり売れた本だということですので、お読みになった方もいらっしゃるかもしれない。

子供の知能のかなりの部分が遺伝に依存する、だから教育の成果は限定的である、という身も蓋もない内容で、ある意味トンデモ本といった趣もあるのですが、そこに詳細で膨大な資料を伴っているものですから一概に否定もできない。むしろ、そ~かもなぁー、と同意できるところもある。

特に「理論的推論能力」や「空間能力」といった能力が先天的な知能に依存しやすいというのは、確かにそうかもしれない。証明問題と空間図形を克服できない子、多いですからねぇ。

ただですねえ、例外もたくさんあります。明らかにベースとなる能力の乏しいにもかかわらず、すさまじい努力によって苦手を克服した子、僕は何人も見ていますし、暗記や言語といった比較的後天的な環境に影響を受ける能力もある。教育の成果が限定的というのは確かにそうなんですけれども、だからといって、それが勉強しなくてもいい理由にはならない。

生まれ持って恵まれた才能を持っていながら、何も努力できずに終わる子と、特別な才能を持たずに生まれて、ただ誰にも負けない努力を続けて何かを掴んだ子。どちらが幸せな人生なのか。


人の知能を決める最大の要因は、学習意欲と行動力だと、僕は思っています。
 

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